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【ベイルート発 その5】

ブログの更新を数日間怠ってしまった。ご心配おかけしてすいません。

共同通信から配信する原稿(28日付け朝刊掲載予定)と、韓国KBSテレビで放送する番組の映像取材などに追われている。

こちらに記者が入っていることもあってか、日本の新聞では国際面で大きく記事が毎日掲載されているようだ。しかし、テレビでは「15秒フラッシュニュース」扱いかな。こちらからの電話リポートはたまにあるようだ。しかし、欧米のテレビメディアは「総動員体制」でずっと報じている。もともとパレスチナ情勢を中心にこれまで継続的に報道してきたから、その延長戦上での扱いだ。

一方、イラクの報道は極端に減っている。ニュースの世界では、相対的に何かが大きく扱われれば、何かは小さく扱われる。その繰り返し。しかし、実際に起きていることそのものの大きさは何も変わらない。

昨日(25日)は夕方4時半ごろ、大きな爆音がベイルート市内に響き渡った。また市内南部ヒズボラ地区への空爆だ。こちらの空爆は夕方が最も危険な時間帯だ。

病院で負傷した患者たちの取材をしていると、やはり03年のバグダッドへの空爆と同じで、とにかく爆弾の破片による負傷者ばかりだ。小さな破片が身体中に突き刺さる。爆弾の金属片、爆風で飛び散る窓ガラスの破片、コンクリートの破片などなど、どれも破片そのものは小さいが、その恐怖と被害はとてつもなく大きい。今まで何度も言ったり書いたりしたが、やはり「戦争は破片」だ。

破片が突き刺さるというのは、とにかくあらゆる意味で「痛い」だろうなと思う。負傷者たちの破片の傷跡を撮るとき、破片が自分に突き刺さる瞬間を考える。「痛い」という感覚を通り越すと、どんな「痛さ」になるのだろうか。注射のようなその瞬間だけ我慢する「痛さ」ではないので、ずっとずっと「痛い」だろう。その「痛さ」は、いま爆弾を空から落としている側や、遠くにいる人たちに伝わるものだろうか。

空爆被害の実態に関しては、共同通信から配信する原稿と写真をご覧いただければ幸いです。

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綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売・各地で上映中
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2006-07-26 16:41  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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