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宮崎県と青森県

日本代表も発表されて、世間はいよいよワールドカップ(W杯)モードに突入したのか。

僕もサッカーファンだからそれなりにW杯に関心はあるが、日本が出場していない82年スペインW杯から毎回楽しんできたから、日本代表が活躍しなくてもW杯は十分に楽しめる。僕の好きなチーム、イタリア・イングランド・アルゼンチン・ブラジルが準決勝あたりでぶつかるような展開だけを期待している。

最初に予想しておくが、今回の日本代表は2敗は必至。うまくいけば一勝か、一引き分けはあるかもしれないが、決勝トーナメントには進めない。この予想が外れることは祈るけれども。

サッカー日本代表のことをよく「日本の国家代表」というが、僕はそう思っていない。今回選ばれた代表の23人は、Jリーガーから幼稚園児まで、テレビでたまにサッカーを見るだけの人から、週末にフットサルを楽しむ人たちまで、、「日本でサッカーに関わる人たち」「日本でサッカーを愛する人たち」だけの代表だと思っている。

五輪もそうだが、そんなにスポーツ選手に「国家」「日の丸」を背負わすな。でも一方で、しょうもないプレーやミスをした選手には、「アホ」でも、「ボケ」でも、必ず罵声を浴びせなければなければならない。それがプロスポーツ選手に対する「礼儀」というものだ。負けたのに「感動をありがとう」「夢をありがとう」などという奴がいたら、そいつには後ろから「怪我させない程度に」蹴りを入れてやるか、前から「洗濯で落ちる程度に」泥水でもかけてやれ。

文芸評論家の渡辺直己氏は以前こう書いている。

「『ニッポン、チャチャチャ』の黄色い声に包まれた途端に、あっさり堕落したバレーボール界を見よ。息苦しい『室内』においてさえ、笛太鼓をかき鳴らすプロ野球私設応援団の醜さ(きたなさ)を見よ」(朝日新聞98年4月20日付夕刊「スポーツ批評宣言」)

ダメな応援が、選手を余計にダメにする。

W杯の期間中に瀬戸際を迎える国会(6月18日が会期末)だってそうだ。議場で罵声を響かせろ。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/78d2fd1d74fb79bf68b47489c4620219

さて、今週末からは映画の上映で九州遠征だ。熊本(上映は6月2日)→北九州→福岡と回る。
http://www.littlebirds.net/gekijo/gekijo.html

実は九州はイラク関係にとっては「鬼門」といえるかもしれない。イラクで殺害された日本大使館員の井ノ上さん、人質事件の郡山さんはともに宮崎出身、殺害された香田証生さんは福岡出身。

4月で映画「リトルバーズ」の封切りからちょうど1年がたったのだが、各地の映画館では20ヶ所、自主上映会は150ヶ所ぐらい。でも、九州地区はあまり多くない。

全国47都道府県でまだ上映されていないところが二つだけあって、それが宮崎県だ(もう一つは青森県)。

昨年、九州のある県では学校関係者向けの映画上映会が、「反体制的な内容は教育現場で扱うべきではない」と中止になったこともあった。

九州地区での上映でどんな反応がでるのか、ちょっと楽しみ、ちょっと不安というところ。

誰か宮崎県と青森県での上映会を企画してほしいなあ。DVDも発売されたので、上映にかかる経費は去年よりも安くなっているだけど…。http://www.littlebirds.net/jisyu/jisyu.html

以上、宮崎県と青森県向けの宣伝でした。

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売・各地で上映中
…………………………………………………


2006-05-17 01:12  nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(3) 

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コメント 3

ゆか

最近、暖かくなって来ました。初夏ですね~。ねっとさーふぃんでウロウロ…。で面白いページ見つけました~。(>y<)
http://mooo.jp/8xyj
by ゆか (2006-05-17 12:39) 

kimura

初めて書き込みします。私は、大分に住んでいるのですが、最近やっと、九州でも上映する所がじわじわと増えてきているようで、良いことだなあ、とうれしく思っています。なるべく一人でも多くの人に観にきてもらえることを願っています。
ところで、私は、サッカーが好きでよくJリーグの試合を観に行くのですが、どんなにしょうもないプレーやミスをした選手にもさすがに「アホ」、「ボケ」とは私は言えません...(小心者なので...) 私は、まだまだプロスポーツ選手に対する「礼儀」というものが足りていないようです...。
ともかく、今度のW杯では、各国が活躍しておもしろい展開になることを期待しています。(もちろん、日本代表にも「健闘」してほしいと思っています。あと、韓国もがんばってほしいなあ。)
by kimura (2006-05-19 02:00) 

T

負けても「感動をありがとう」「夢をありがとう」...カルト宗教の信者みたいなメンタリティですかね。
ブラジル人なんかだと観ているというより自分もプレーしている気分になっているようで。応援も選手のプレーによくシンクロしてるし、ゴール決められそうになっても悲鳴のような黄色い声は出ようがない。実況もノンストップで喋りっぱなしだけど(笑、心地よいですね。
音楽などもダメな客が演奏をダメにすると思います。ある有名アーティストが日本の聴衆をどう思うか?と訊かれて「僕の国だったらプレイがマズいと客は席を立ってしまう。自分に忠実だ。だから真剣勝負なんだ...」
by T (2006-05-21 10:56) 

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