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【3月28日=バグダッド発その15】

きょうはバグダッドは雨模様。途中から雷混じり。こちらの人に聞くと一ヶ月ぶりぐらいの雨らしい。少しずつ暑くなってきた。確かもうすぐ「夏時間」が始まる。

バグダッドからの中継リポートなんて、04年の7月以来だから相当久しぶりだった。こちらのAPTNのスタッフでさえも、かなり久しぶりだったのか、カメラや設備の調整でちょっと戸惑っていた。

さて、去年から今年にかけて映画「Little Birds」の上映で日本全国を回ったが、その度に思ったのが地元の新聞記者たちの奮闘ぶりだった。上映会の会場で何人もお会いして話したり、行く先々で読む地元紙の記事に注目していた。沖縄の琉球新報・沖縄タイムスは特にその筆頭だが、北海道、中国、愛媛新聞など、ほかにも様々な地元紙が地域の問題を継続的に追っている。しかも、それらの多くが実は「その地域だけの問題」でなく、「その地域に押し付けられている問題」「全国各地でも発生している問題」だったりする。

正念場を迎えている在日米軍再編問題はその典型だが、沖縄タイムスと神奈川新聞の合同企画「安保の現場から・米軍再編を追う」http://www.okinawatimes.co.jp/spe/k_index.html#anpo はネット上で無料で公開されているので、ぜひ読んでみてほしい(沖縄タイムスって、ほかにもいろんな記事が無料で検索・閲覧できるから助かるなあ)。

こちらバグダッドでもフセイン政権崩壊後から、多数の新聞が毎日発行されている。外国メディアのイラク人スタッフもそうだが、地元イラクの新聞・テレビの記者も、この危険な状況の中で本当に奮闘している。彼らこそがイラクの現場で起きていることを世界に伝えようとしている「監視の目」だ。

以前何度かHPや雑誌などにも書いて、http://www1.odn.ne.jp/watai/040214.htm 映画「Little Birds」のシーンの中にも出てくる、あのアブグレイブ刑務所が閉鎖される計画が先日発表されたようだ。http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/irq/archive/news/2006/03/20060310dde007030040000c.html

実はイラク各地に同じような刑務所はほかにも存在する。

27日付のアラビア語紙「アル・マシュリク」は、イラク各地で米軍に拘束されている人たちの数を掲載している。それによると、14000人(ブカキャンプ=バグダッド)、4500人(アブグレイブ)、1300人(スーズ=クルド自治区)、100人(クロッバーキャンプ=バグダッド空港)の合計約2万人がいまも米軍に拘束されていることになる。

イラク軍、イラク警察・治安部隊による拘束・逮捕、そして拷問・殺害まで相次いでいるが、一方でいまなお米軍に拘束されたままの人たちがこれほどいる。

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綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
全国各地で上映中
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2006-03-29 04:44  nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

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ブログランキングBootan

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