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「終わり」よくても…

▼毎日新聞 7月16日(日)朝刊に掲載原稿
http://www.mainichi.co.jp/(ネット上には掲載されません)
「陸自イラク撤収 支援の選択肢を減らすな」
文・綿井健陽

▼月刊「世界」8月号(岩波書店)
http://www.iwanami.co.jp/sekai/
特集・イラク占領は何をもたらしたか
「危機に立つイラク戦争報道?バグダッド取材の現場から」
文・綿井健陽

▼『世界の戦場から』写真展と催し(横浜)
http://www.jvja.net/

期間:2006年7月22日(土)~8月27日(日)
時間:9:00 ~ 17:00 《月曜休館》
会場:あーすぷらざ 3階企画展示室
http://www.k-i-a.or.jp/plaza/

《会場へのアクセス》
あーすぷらざ 〒247-0007 横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
(地図) http://www.k-i-a.or.jp/plaza/top_map.html
JR 根岸線「本郷台」駅より徒歩3 分
所要時間 横浜から 26 分 大船から 4 分

主催:神奈川県立地球市民かながわプラザ
協力:日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)

■7月16日(日)
13:30~15:50 写真展開催プレイベント 「子どもに伝える戦争」

漫画家・石坂啓氏、ジャーナリスト・江川紹子氏、月刊誌「DAYS JAPAN」編集長で写真展出品作家でもある広河隆一氏と一緒に「子どもに伝える戦争」について考えてみませんか?また、「世界の戦場から」の写真家たちによるスライドショーと解説を交え、世界の今を伝えます。
【 入場無料】

■7月22日(土)
13:30~15:50 チェチェンの戦火を生きた ひとりの医師の物語

10年以上にわたって続くロシア・チェチェン紛争。人口百万人の共和国で、すでに20万人が犠牲になったと伝えられています。この戦場で、敵味方・民族・性別・宗教などの区別なく、すべての傷ついた人々を救った医師がハッサン・バイエフ氏です。写真展出品作家である林克明氏とのトークショー形式で緊急来日(未定)に合わせての記念講演会です。    
【入場無料】

■7月29日(土)
13:30~15:50 映画上映「 Little Birds イラク戦火の家族たち」
【 入場無料】
http://www.littlebirds.net/gekijo/gekijo.html

■8月12日(土)
13:30~15:15 映画「GHADA ガーダ ~パレスチナの詩~」上映
15:30~16:30 古居みずえ(撮影・監督)トークショー

「一度きりの人生。何かを表現したい」。戦火のパレスチナで生きる人びとの暮らしと女たちの闘いを12年間に渡って撮り続けた古居みずえ氏。監督作品「GHADA ガーダ ~パレスチナの詩~」上映 (有料) に併せ、映画に込めた想いを語ります。
【映画入場料】
一般800円(前売り600円)/高校生以下600円/神奈川国際交流協会 会員400円
※前売り券はあーすぷらざにて購入できます。

会場:あーすぷらざ
http://www.k-i-a.or.jp/plaza/
問合せ:学習サービス課(月曜休館)
TEL 045-896-2899 FAX 045-896-2299

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先日、私も35歳になってしまった。

何ということだ。間違いなくおっちゃんだ~。しかし、日本の男性の平均寿命が78、9歳ぐらいだから、まだまだ走れそうだ。いや走らなくてもいいので、まだまだ歩いていきたい。

以前も書いたが、アジアプレスの古居みずえ「姉さん」も誕生日が同じ(年齢は違うよ)。その昔、覆面プロレスラーで活躍したミル・マスカラスも誕生日が同じだった。小学生のころはプロレスファンだったのでうれしかったものだ。小学校6年生のときに学級新聞でプロレスのことを毎日書いていた。ネットで調べてみると、いまロシアにいる日本の首相の息子も同じ誕生日らしい。こちらは全然うれしくないぞお。

さて、サマワの自衛隊の撤退作業が進められているようで、クウェートに日本のメディアがたくさん集まっているようだが、面白い記事が共同通信から出ていた。

「サマワ支援で感謝状要請 陸自、地元州議長らに」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060715-00000046-kyodo-int

愛国心ならぬ、「感謝の気持ち」の強制・要請か。これも日の丸・君が代みたいに「強制はしていない。あくまでも協力です」とか言いそうだ。しかし、よくこんな工作やるよな。順番が逆でしょ。

もし感謝状がほしいのだったら、最初に自衛隊の側からサマワの知事や州議会、警察あたりに自分たちから「感謝状」をまず贈ればいいのに。そしたら、だいたい「お返し」として形だけでも、嫌でも「感謝状」ぐらいはもらえるだろう。

自衛隊は2年半もサマワに駐留したのだから、撤退前にまずしなければならないのは、サマワ市民たちに対する感謝のメッセージを伝えることではないのか。地元のテレビや新聞を通じて、「サマワの皆さん、本当にありがとうございました。我々自衛隊の活動もサマワの皆さんのおかげで無事終了することができそうです。ご協力ありがとうございました。我々自衛隊はまもなく撤退しますが、引き続き日本政府からの支援は今後もサマワで継続します。たとえば…。」

というぐらいのメッセージを最初にサマワ市民に伝えれば、どこかの団体や人から「感謝状」の一つぐらいは自然にもらえると思うのだが。まさか、この段階になって「脅迫状」は来ないでしょ。

きょうの毎日新聞に自分の原稿が掲載されていると思うが、そもそもサマワの人たちは「自衛隊の『駐留』は受け入れたが、『活動』そのものを歓迎したのではない」。あくまでも日本人に対する信頼や尊敬の念のベースがイラク全土にあり、これまで日本の様々な「民間人」が築き上げてきた有形無形の財産があったからだ。その「貯金」がいわば自衛隊の「安全確保」の大きな担保だった。

現場の自衛隊員はいくらでも活動の成果を「自慢」していいと思うが、この後陸上自衛隊がすべてサマワから撤退してから、この自衛隊イラク派遣を外から「賛成・推進・歓迎・応援」した人たちはどんな発言や自慢をするのか興味深い。終わった後では何でも「大成功」と締めくくるだろう。サマワで活動した自衛隊に対して、「自発的に」感謝状でもまず送ってほしい。ちなみに、これは「強制」ではありません!

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売・各地で上映中
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2006-07-16 00:42  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 

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コメント 3

しのぶ

綿井さん、誕生日おめでとうございます。
ところで、告知のハッサン・バイエフ氏は、アメリカからビザ発給中止だとかで来日できず、講演会は中止なのではないですか?確認お願いします。
by しのぶ (2006-07-17 14:31) 

c.b

綿井さん、お誕生日おめでとうございます&いつも有益な情報ありがとうございます。

季刊『前夜』のメールマガジンで知ったのですが、
今日(7月19日(水))の「徹子の部屋」に古居 みずえさんが出演されるそうですね。
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/html/060719.html

「徹子の部屋」も意外といろんな方がでるのだなぁ
とちょっとびっくりしました。

綿井さんはすでにご存知だったかもしれませんが、
お知らせまでに書き込みしてみました。
by c.b (2006-07-19 00:24) 

kimura

サマワの陸自撤退が完了しましたね。
しかし、最後に感謝状まで要請していたとは・・・。
結局、今回の派遣では最後まで日本の国内事情をイラクの人たちに
押し付けてしまったようですね。

ところで綿井さん、お誕生日だったんですね。おめでとうございます。
これからも、時々歩いたり休んだりしながら、ずっと走り続けてほしい
なぁと思います。(平均寿命とか言わず、できれば100歳くらいまで・・)
がんばってくださいね。
by kimura (2006-07-20 02:56) 

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