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「見ておいた方が、知っておいた方がいいリスト」その1

僕の個人HP http://www1.odn.ne.jp/watai/ を久しぶりに更新しました。
特に使い分けているわけではなく、こちらのブログと重なる部分もありますが、主に僕が関連するものの「お知らせ」「告知」用にこれからもたまに更新しますので、合わせて見てください。

きょう(31日)から、なんとか韓国のEBSドキュメンタリー映画祭 http://www.eidf.org/2005_fall/eng_temp/main_01.html に行ける事になった。しかし、最悪で1泊2日戻りの可能性もあり、なんとも慌しい滞在になりそうだ。

で、前回の続きというか、このブログ経由で何かと出会う「きっかけ」になるように、「見ておいた方が、知っておいた方がいいリスト」を始めます。これから生きていくうえで、やはり「見ておいた方が、知っておいた方がいい」ことが世の中にたくさんあると思いますので、それらをできるだけご紹介します。

テレビ・本から、映画・講演・イベントにいたるまで、僕が知った、見つけた範囲でご紹介します。僕の「独断と偏見」で、ごくごくたまに、唐突にやります。「なぜこれを紹介しないんだ?掲載しろ!」と言われても困りますのでご容赦ください。

ですが、先日あるイベントの会場で主催者の方から「このブログ経由のアクセス数が一番多かったんですよ」と言われてうれしかったです。それなりの広告・告知媒体として、少しぐらいは効果あるようなので、「コメント欄」などをご活用ください。

さて、まず直近でいくと、「ライファーズ」http://www.cain-j.org/Lifers/contents.html かな。9月3日・4日が最終日で、渋谷のアップリンクで上映される。監督の坂上香さんとは、先日も「日本映画監督教会」HPhttp://www.dgj.or.jp/の座談会企画(掲載は来月あたりの予定)でお会いした。

坂上さんは、森達也、是枝裕和さんと同じくテレビドキュメンタリー・ディレクター出身だ。映画監督は劇映画の世界でも、実はテレビ出身の人はとても多い。テレビ→映画は数多いが、映画→テレビはほとんどいない。だから、テレビドキュメンタリーの作り手がどんどん少なくなる。

この「ライファーズ」を見れば、ライファーズ(終身刑受刑者)の姿と刑務所の中が、「何か、誰か」とそれほど違わないことに気づくだろう。「何か、誰か」は、じっと映像を見ていれば自然に気づいて、そして結局「自分」にたどりつく。

同じく3日(土)は、待望の再放送。NHKスペシャル「沖縄 よみがえる戦場」が放送される。http://www.nhk.or.jp/special/schedule.html
沖縄の地元メディアは「琉球新報」「沖縄タイムス」がその双璧だが、この番組を作ったディレクターはまだ20代後半というからスゴイ。

「つくる会」の人たちや、その「周辺」、その教科書の採択を決めた教育委員の皆さんは、特にちゃんと見ておくように。「新しい歴史」を勝手に「つくる」前に、ちゃんと知っておきましょう。

次はちょっと先の話だが、9月24日(土)夜は、東京・渋谷でアジア記者クラブ主催「沖縄密約33年目の証言」。元毎日新聞記者の西山太吉さんが講演をされる。
http://apc.cup.com/index.html?no=14.1.0.0.21.0.0.0.0.0.

先日、朝日新聞・長野総局の同じ姓の記者が虚偽の記事を書いて解雇されたが、それとは比べ物にならない。「沖縄返還密約事件」は、いまこそ問い直さなければならない、日本の報道・ジャーナリズム史上、そしていまのメディア状況につながる極めて重大な分岐点事件だった。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B1%B1%E4%BA%8B%E4%BB%B6#.E4.BA.8B.E4.BB.B6.E3.81.AE.E7.B5.8C.E9.81.8E

来年から新聞記者になる大学生の皆さん、あるいはジャーナリスト・新聞記者志望の方は、絶対にこの機会を逃してはいけない。たぶん、「何の事件なのか知らない」人がほとんどだと思う。しかし、この機会に絶対に覚えておかねばならないことだ。東京周辺在住以外の人も、何とかこの機会を逃さないように。僕も必ず会場にいる。この事件をずっと取材している土江真樹子ディレクターも当日会場に来られる予定。

この「沖縄返還密約事件」に関しては、またの機会に詳しく触れたい。

後はいよいよ「山形国際ドキュメンタリー映画祭」。皆さん、10月7日~13日の予定はちゃんと空けていますか?その開催前に、ちょうど「予習」が出来る機会が東京であります。
http://www.athenee.net/culturalcenter/schedule/2005_09/yamagata05.html

どれもこの機会を逃すと見れない作品ばかり。

人生の時間は、みんな等しくそれほど「残されていない」。
本当にいくらあっても時間は足りないが、「見ておいた方が、知っておいた方がいい」ことは、世の中のあちこちに散らばっている。

ほかにもいろいろ紹介したいのだけど、続きはまた今度。

………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
全国ロードショー上映中
………………………………………………


2005-08-31 01:24  nice!(0)  コメント(12)  トラックバック(1) 

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nice!

nise!
by nice! (2005-08-31 18:51) 

高尾山圏央道反対

>「つくる会」の人たちや、その「周辺」、その教科書の採択を決めた教育委員の皆さんは、特にちゃんと見ておくように。「新しい歴史」を勝手に「つくる」前に、ちゃんと知っておきましょう。

 あなたはそうとう自分自身に自信をお持ちのようですが、少し傲慢な様な気がしてなりません。それは小林よしのり氏と変わらない人間とも言えます。あなたがどれほどの「歴史」を知っているのかわかりませんが、知っていると錯覚してるのではないですか。
 それに、「ちくちくPRESS」とは、あなたの性格そのものであり限界にふさわしいネーミングですね。単にあなたの妄想に都合のいいシーンをパッチワークとコラージュで報道を作るのですね。あなたは。ゆえに、リベラル派のマスコミに受けるわけですね。
by 高尾山圏央道反対 (2005-08-31 22:37) 

ちくちく

ちくちくPRESSという名前なので、表だって正面から書くのではなく、ちくちく書いているので、よいのではないでしょうか。あとは、主義主張の問題かと、
あと、元々報道は取材する側の望む画をパッチワークとコラージュで繋ぐものではないのでしょうか。問題は取材する側がどういう画を撮る事ができるかということではないでしょうか。パッチワークも素材がないと始まりません。
by ちくちく (2005-08-31 23:14) 

ざ

このブログを呼んでいて、まだ綿井さんの生の声、お話を聴いたことがないみなさん。綿井さんの講演会(お話を聴く機会)、LittleBirdsに足を運んでみてください。もっとわかることがあります。たくさんあります。
by ざ (2005-09-01 00:33) 

mosmos

先日の堺市での講演会を聞きに行ってきました。
綿井さんの真摯な思いが伝わってきて、とてもいい講演会でした。

もうずっと綿井さんのサイトやテレビ出演、書かれた記事や本などを拝見している、いわゆるファンみたいな者なのですが、でも、今回の記事を読んで鷹尾山圏央道反対さんがコメントで仰ってることにも一理あるな〜と感じます。
どんなに馬鹿げていても、幼稚に思えても、自分が『受け入れられない』『認められない』出来事や人々にもそれなりの理由や義が存在します。
こんな言われ方をして、なお観ようと思う「作る会」やその周辺の人々はいらっしゃると思いますか?

ブログというのはいろんな立場・思想の人が読みますし、また良くも悪くも書き手の『地』が出やすいものです。
伝える言葉が足らなかったり、表現の選択を間違えたりすると、本当に伝えたいことが伝わらないばかりか、いらぬ誤解を与えたり、無用な争いを生んだりします。
綿井さんも言葉を使ってお仕事なさる以上、この点はくれぐれも気をつけて欲しいと思います。
by mosmos (2005-09-01 01:39) 

パンと植木鉢

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050831-00000274-kyodo-ent
<不払いに法的手続きも NHK新生プラン素案>
 NHKが一連の不祥事を受けて策定中の「新生プラン」の素案が31日明らかになった。NHKが公共放送の在り方を論議してもらうために設置した、有識者による「デジタル時代のNHK懇談会」に提示した。増え続ける受信料の不払いに対して、法的な手続きも辞さない方針を示しており、論議を呼びそうだ。
 素案は「公平負担」を徹底するため、受信料を支払っていない場合、「民事手続き」を取る可能性に言及。テレビを設置した人にNHKとの受信契約を義務付けた放送法を基に、簡易裁判所を通じて支払いの督促を申し立てるなどの手段に踏み切る意向とみられる。
 従軍慰安婦番組の改編で問われた政治的独立については、圧力や働き掛けに左右されず、放送の「自主自律」を堅持すると表明。
(共同通信) - 8月31日23時23分更新

NHKは一体何を考えているんだろう?
一人暮らしのお年寄りのところに裁判所から督促状が来たら、そりゃ、アワテテ払うでしょう。でもこのやり口、振り込め詐欺と何処が違うんだ?裁判所を利用して取り立てをする悪徳消費者金融と何処が違うというんだ?
たぶん、実際にこのような受信料の取り立てが行われる事はないだろう。しかしこの<NHK新生プラン>なるものがどれだけ視聴者の反感を買うか、どれだけ更なる不払いという逆効果を招くかをNHKは全く考えに入れていないように見える。このズレかたが恐い。事態を甘く見すぎているし視聴者を舐めすぎている。なんだか末期症状のような気がする。
(ブログに関係ない横レス失礼します)
by パンと植木鉢 (2005-09-01 07:38) 

寝言師

>「つくる会」の人たちや、その「周辺」、その教科書の採択を決めた教育委員の皆さんは、特にちゃんと見ておくように。「新しい歴史」を勝手に「つくる」前に、ちゃんと知っておきましょう。

はじめまして。まったく同感です。
私もつくる会の教科書はおかしな物だと思ってますので色々書いております。

歴史を学んだとして、日本の戦前を正当化する人がいてもいいとは思いますが
そこにはいつも被害国に対する配慮や思いやりがないように思います。
加害国と被害国のギャップなどを無視して淡々とした事実を盾にして
歴史を都合よく塗り固めるって事をやる方がいてもいいと思いますが
被害国との溝は永久に埋まらないのではないでしょうか?
同時に日本にひきこもった馬鹿げた行為のように思います。
つくる会も含めましてね。
私は日本の歴史には美しい部分が沢山あると思います。
しかし先の大戦の罪は明らかに恥ずべき部分であると思います。
その恥を二度と繰り返さないために恥ずべき部分を知るべきだと思います。
これから先の日本の歴史をずっと誇れる美しい物にする為に恥ずべき部分を学ぶべきだと思います。
戒めにするべきなのです。それが私は日本の為に一番いいと思います。
それに「気づかない」「無理に淡々と正当化させようとする」「自虐として隠そうとする」
このような「つくる会」の教科書は他社を批判する資格が無いどころか
同じ土俵にあがる事さえ間違っていると思います。
では(--)Zzzzzz。。。。。。。。
ttp://blog.goo.ne.jp/stf7000/
by 寝言師 (2005-09-02 18:21) 

パンと植木鉢

つくる会の教科書がアジアに対する日本の加害の歴史を無視しよう、美化しようとしているのは明白です。私もその事には激しい怒りを覚える者の一人です。
しかし同時に『つくる会』の教科書に原爆の記述がほとんどないことにも恐れを抱きます。扶桑社の教科書には『8月6日、アメリカは世界最初の原子爆弾(原爆)を広島に投下した。また(9日)、アメリカは長崎にも原爆を投下した。』と投下の事実があるだけで原爆による死者の数、被害の実態、核の脅威が全く記述されていません。これは東京書籍の教科書もそうなのですが、つくる会は広島長崎はおろか核の脅威も無視しようとしています。
つくる会の人達はアメリカに対してだけはとても自虐的になるのです。
『アジアに対しては加虐的でアメリカに対しては自虐的』。このバランスの悪さこそが問題だと私は考えています。
つくる会の人達はアメリカに強いコンプレックスをもっているように見えます。かつて欧米列強に肩を並べようと日清戦争・日露戦争へ向かった時も、日本は欧米に対しては極度に自虐的、翻ってアジアを蔑視し牙をむきました。
この『欧米重視アジア軽視』の姿勢を、自分にもある日本人の根深いコンプレックスとして考えていかないとダメなのではないかと感じています。単に『つくる会』を責めることで糊塗するのではなく、それこそペリーの黒船を見た時に日本人が抱いたであろうコンプレックスまで遡って、その反動としてのアジアへの暴走はなんだったのか、日本人とは一体どういうメンタリティーをもっているのかを考えていかない限り、また繰り返してしまうと思うのです。
両輪を考えたい・・・
 
by パンと植木鉢 (2005-09-03 06:27) 

高尾山圏央道反対

NHKスペシャル「沖縄 よみがえる戦場」。早速拝見させて頂きました。読谷村の14年間の沖縄戦に関する 「オーラルヒストリー(口頭による記録作り)」は大切な試みで、60年近くの月日があって始めて生き残った方々の証言が得られたものか思います。これを取材できたNHK沖縄の方もそれを取材して番組を作れるほどの力と姿勢があったと思います。
 それに、読谷村から避難し米軍に保護された村民を日本軍が襲い掛かり多数の虐殺した事件は始めて知りました。そこで気にかかったことがいくつかあります。①襲撃を命じたのが「大佐」。と言う事は組織的かつ責任を伴う軍事行動で、目標は守るべき村民であったにも関わらず、非武装の村民を襲撃したことを言い逃れはできない。②避難民襲撃の前には、避難先の村周辺の「住民」から米軍から食料をもらっているとの情報を得ていたこと。つまり、米軍に食料と交換に情報を提供している可能性が高いと思い込んで襲撃した。③証言した女性が当時、複数の日本兵が一斉に手榴弾を避難民に向け投げたこと。それは、日本軍が決して敗残兵ではなく、まだ戦うだけの組織を維持して、入念な準備をしていたこと。
 いずれにしても、「よみがえる戦場」と言うとおり、地上戦の一つの姿を知ることのできる大切な番組であることは間違いないと思います。
 
by 高尾山圏央道反対 (2005-09-03 22:28) 

NO NAME

従軍慰安婦事前番組改変問題は内容が真実なら、報道の自立・中立の問題ではなく憲法21条2項が規定する行政権力の事前検閲に該当する可能性がある。
憲法21条2項前段 検閲はこれをしてはならない。

朝日はどうしてこの点を指摘して問題にせず曖昧にしたままなんだろうな?
by NO NAME (2005-09-05 22:37) 

パンと植木鉢

NO NAME >月刊現代9月号を読むとNHK幹部(松尾放送総局長)に対する朝日(本田記者)の取材がとても微妙なものであることがわかります。本田記者は取材源に事実上匿名を約束しているのです。
今回のNHKに対する政治介入は、個人を越えた大きな問題です。しかし匿名やオフレコが守られないのであれば、誰も話さなくなります。
非常に難しい問題です。
by パンと植木鉢 (2005-09-06 23:03) 

田仁

企業防衛と戦争加害を認めるか否かには、一脈通ずるものがあり、って言うかほとんど同じで、規模の大小が違うんですが、NHKも「つくる会」も失敗組だから、成功を遅ればせながらでも目指したい人間には、共感持てません。そんな相手にどんな言葉遣いでもいいじゃないですかねぇ、気持ちは偽れません。
結局は共通して、早期に事実関係を調べ上げて、認めて謝罪や補償をすれば、傷は小さいです。例え60年後でも、まだ生存者が居られる内は。ちなみに金銭補償の他に、儀礼的な気持ちを慰める態度というものもあり、これは無料です。でも、NHKも「つくる会」もわざわざ人の傷に塩を擦り込んで、逆に値段吊り上げてますけどねぇ!
by 田仁 (2005-09-10 23:01) 

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