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沖縄にて(写真を追加)


普天間基地のフェンス(06年2月21日)

「Little Birds」の上映会が22日に開かれるため、http://www.littlebirds.net/gekijo/gekijo.html昨日から沖縄に来ている。こちらは日中の気温が20度を超えていて、まだ半袖シャツで十分なぐらいだ。

沖縄に来るのは昨年7月以来。この半年間ほどの間に47都道府県「すべて」とはいかないが、全国各地の100ヶ所以上で映画上映会が開かれた。そのうち回数で多いのは東京、大阪、そのほかでは北海道と沖縄もかなり多い。それ以外では石川県が多くて、どこもみんな地元の人たちがあちこちに広めてくれた。

沖縄に来ると、JALの飛行機が到着した滑走路のすぐ脇に自衛隊の双発ヘリコプターが見え、その脇の航空自衛隊の格納庫には「めんそーれ」という文字が書かれている。街のコンビニで売っている新聞は琉球新報と沖縄タイムスの二つ。朝日・読売などの全国紙はそもそも置いてない。地元の新聞を見ると、3月下旬の「在日米軍再編報告」を控えて、http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20060101.html各地で集会やシンポジウムなどが開かれている。そこでは「再編」という抽象的な言葉ではなくて、「新基地建設」という現場での具体的な動きに対して、具体的に「反対」するという記事がいくつも並んでいる。http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-11301-storytopic-1.html 

23日には東京に戻るというあわただしい日程だが、きょうはこの後、その「新基地建設」の焦点ともいえる普天間基地の隣にある沖縄国際大を訪れる。沖国大では昨年7月に上映会が開かれた。その前年の8月には、イラクに向かう訓練飛行をしていた米軍ヘリコプターが墜落した場所だ。

沖国大のフェンス(06年2月21日)

さて、僕がちょうど沖縄に来ているときに、東京では沖縄に関わる重要な裁判が行われる。22日(水)午前11時30分~706号法廷にて、「沖縄返還密約事件」で元毎日新聞記者の西山太吉氏が起こした裁判だ。先日これに対して重要な証言が、その当事者から出された→http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060208&j=0022&k=200602083294

この裁判に関わる動きはこちらを参照→http://plaza.across.or.jp/~fujimori/nt03.html
以前このブログでも何度か書いたが、これまでの経緯に関しては以下のサイトを参考に。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B1%B1%E4%BA%8B%E4%BB%B6

その裁判が開かれる日の夜、西山さんも登場するシンポが開催される。
以下、主催者からの案内を転載します。
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▼「日刊ベリタ」シンポジウム
「沖縄」をいかに本土に伝えるか 米軍再編とオルタナティブ・メディアの可能性

2006年02月22日(水)18時30分~21:00
東京都・渋谷区勤労福祉会館 第一洋室(渋谷区神南1-19-18 電話03-3462-2511)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/sogo.html
参加費:1500円 ※予約不要 ※どなたでも自由に参加できます。
主催・お問い合わせ:日刊ベリタ(info@berita.jp 電話03-5802-2430)

パネリスト
西山 太吉さん (元毎日新聞記者)
近藤 好沖さん (琉球新報 東京支社報道部長)
石川 達也さん (沖縄タイムス 東京支社編集部長兼論説委員)
石山永一郎さん (共同通信編集委員)

司会
永井 浩(日刊ベリタ編集著)

 自衛隊と米軍の一体化運用を盛り込んだ「在日米軍再編」中間報告が昨年10
月に発表された。日米同盟を米軍の世界戦略のなかでさらに強化するものであ
る。小泉首相が公約した「沖縄の負担軽減」はまたしても空手形に終わり、政府
は米軍基地の県内たらい回しを進めようとしている。県外移転の要求を無視され
た沖縄県民の怒りは日に日に高まっている。

 だが、沖縄県民の声は本土のメディアできちんと伝えられているだろうか。沖
縄タイムスは、「正念場の米軍再編問題」と題する元旦「社説」で、「国民の支
持のない米軍再編は、日米同盟の将来に悪影響を及ぼすはずだ。まして強行すれ
ば混乱は避けられまい」と指摘、巨大な米軍基地に翻弄され続けてきた沖縄の歴
史から一日も早く脱却しなければならない、と強調した。琉球新報も同じ日の社
説で、「在日米軍再編による米軍と自衛隊の一体化、さらに平和憲法も危うい状
況となり、改憲への動きも急ピッチで進められている」現状に危機感を表明、
「歴史の歯車を逆転させることなく、平和な社会を築くには一人一人の英知と努
力が必要である」と訴えた。

 一方、本土の大手メディア6紙の元旦社説に、日米安保体制、日米軍事同盟の
賛美論に対抗して、批判する主張は発見できなかった。わずかに東京新聞が軍拡
の愚かさを指摘しただけで、米軍再編の政府案を真っ向から批判し、その撤回を
求める全国紙は皆無だった。

  本土と沖縄の認識のギャップは米軍再編にとどまらない。たとえば、一昨年
8月に宜野湾市の沖縄国際大学で起きた米軍ヘリの墜落事故。奇跡的に大惨事を
まぬかれたものの、基地と背中合わせの沖縄県民の深刻な日常をあらためて浮き
彫りにした事態を、本土の新聞とテレビはアテネ五輪の金メダル競争より軽視し
た。沖縄基地から出撃した米海兵隊がイラクで多くの市民を殺している現実も、
本土メディアでは取り上げられない。イラク戦争は、もっぱら日米同盟、自衛隊
の「国際貢献」、日本人人質を中心にしか報じられない。

沖縄の問題は日本人全体にかかわるものである。にもかかわらず、なぜこのよう
な本土メディアの一面的な報道がまかり通るのか。「報道」の名の下に隠蔽され
る真実を正しく伝えるには何が必要なのか。大手メディアに多くを期待できない
とすれば、私たち市民の一人ひとりが力をあわせて新しいオルタナティブ・メ
ディアを立ち上げなければならないだろう。米軍再編と沖縄基地を中心にそのこ
とを考えたい。

こちらからチラシをダウンロードできます。
http://www.nikkanberita.com/download/berita20060222.pdf

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
全国各地で上映中
…………………………………………………


2006-02-21 15:06  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(1) 

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コメント 2

かくた

文中、沖縄返還密約事件の北海道新聞へのリンクですが、開いてみると掲載期間切れで該当記事なしになっております。
(道新はWeb上で記事を2週間しか一般公開しないようです)
下の、沖縄タイムス記事データベースなどいかがでしょう。
http://db.okinawatimes.co.jp/cgi-bin/search.pl?data=NEWS/2006/02/08/20060208e001-02-08.text&query=%89%AB%93%EA%81%40%96%A7%96%F1&dbname=/data2/INDEX/NEWS&format=long&year=all&month=all&nextskip=&nexttop=&subid=6
by かくた (2006-02-23 15:50) 

アスタリスク

このサイトも詳しい↓
1971年の沖縄返還協定 外務省元局長、「米との密約あった」/北海道新聞http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/118274db9ea66e2ba9d25f45e9cfc0ad
by アスタリスク (2006-02-28 11:56) 

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