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【1月28日=サンフランシスコ発】

寒いシカゴから、今度は暖かいサンフランシスコに移動した。

まさかこの国でネット環境がなかなか整わないとは想像しなかったが、ようやく宿泊場所でネットが使えるようになった。しかし、今度は自分のコンピューターの調子が悪い。いま書いているこの文章は書き直しの2回目だ。さっき「強制終了」ですべてが消えてしまった。あ~も~ボケ!

さて今から間に合うかどうかわからないけれど、やっぱりアメリカからでも書いておこう。

きょう(29日・月=日本時間)午後2時から、東京高裁である判決が言い渡される。例のNHK番組「ETV特集」の改変問題だ。http://www1.jca.apc.org/vaww-net-japan/ どうしても傍聴したかったが僕は結局行けないので、代わりに観て来てほしい。夕方には都内で報告集会がある。http://blog.livedoor.jp/vawwnetjapan/

2年前の今ごろ、当時NHKのプロデューサーだった長井さんが記者会見で「政治家による圧力と改変」を告発した。確かその前日の朝日新聞でその詳細が報じられた。その後、「月刊現代」05年9月号 http://moura.jp/scoop-e/mgendai/mokuji/200509/index.html でジャーナリストの魚住昭さんが安倍晋三と朝日新聞の本田雅和記者のやり取りなどを執筆したが、当事者の長井さんや本田さんらはその後公の場所で話したり、書いたりすることもなく、月日が過ぎていった。今では結局、長井さんも番組制作現場を離れ(実際には離れさせられか)、本田さんらあの取材をしたほかの記者たちも社会部を離れ(これも離れさせられ)た。

たとえどんな判決であっても、この事件はそこにいたるまでの経過の方を絶対に覚えておかねばならない事件だと思う(一連の経過を知るには、ジャーナリスト・坂本衛さんのHPの以下のページが便利。http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/tv/nhk2.html#idou )

権力というのはあらゆる方法で人間の内面に「介入」するし、様々な手段で「圧力」をかけてくるし、それに一人で「反対・抵抗」することが、いまの日本の社会でいかに困難なことか…。教育現場や企業でも、この国のあらゆる現場で「これと同じようなこと」がじわじわと噴き出している。

「権力」という言葉では、いまの時代にはピンとイメージできないかもしれないが、「何かを支配する、決める、命令する大きな力」だと僕は認識している。そして、それを行使する人たちはときに暴走するので、その前に必ず誰かが止めなければならない。それがジャーナリズムの存在意義だと思っている。

※以前もこのブログで掲載したけど、この機会にもう一度載せておきます
月刊「民放」(05年4月号)掲載の元原稿(実際の掲載原稿とは若干異なります)
「番組は誰のために、何のために放送するのか~NHK番組改変問題をめぐって」
http://www1.odn.ne.jp/watai/gekkannminpou-nhk.htm

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売・各地で上映中
…………………………………………………


2007-01-29 10:38  nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(2) 

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コメント 1

T

ではこの機会にこれも...
◇アジアプレスネットワーク - NHK問題緊急記者会見報告(2005/01/25)

綿井さん
http://www.asiapressnetwork.com/asxdocs/050125sy16.asx
坂上香さん(映像ジャーナリスト)
http://www.asiapressnetwork.com/asxdocs/050125sy08.asx
(支障ありましたら削除お願い致します)
by T (2007-01-29 16:02) 

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