『がんばれニッポン!破滅への改革を止めるな』
さていま高松に来ているが、今日(21日)から月末(30日)まで、また全国各地を一気に訪れる。
高松→鹿児島→福岡→東京(立教大)→三重→仙台→東京(東大)→大阪→京都という予定。
一部、映画上映以外の関係もあるが、場所・時間の詳細は以下のHPをご覧下さい。
http://www.littlebirds.net/gekijo/gekijo.html
4月の封切り以来の半年間で、動員はおよそ1万5000~6000人ぐらい、上映箇所は全国で60~70ぐらいというところ。年末までには100に到達するかな。最近はもう来年2006年1~2月の上映依頼がいくつか届き、1月の週末はほぼ埋まっている。
でも、「亡国のイージス」は観客動員150万人突破だそうから、その100分の一ぐらいという規模だ。ほかの様々映画も含めて、いまの政治と同じで「数の論理」では到底及ばない。
10月にもなると、テレビも新聞もそろそろ年末や新年企画の準備に入る。
先日はあるテレビ局から「来年2006年はどんな年になるか予想してください」
という依頼があったので、僕はこう答えた。
「2006年は、『がんばれニッポン!破滅への改革を止めるな』年」
来年前半は冬の五輪と、サッカー・ワールド杯もあるので「がんばれニッポン!」のワンフレーズばかりがあちこちで連呼されるのだろう。それに浮かれている間の通常国会で様々な法案が強硬可決されていくに違いない。
例の「共謀罪」はどうやら今国会の成立は免れたが、継続審議なので次の国会では危ないぞ。
http://tochoho.jca.apc.org/nkyz.html
先日渋谷を歩いていたら、町内会の掲示板に「この街はみんなで見ている街」というポスターがあった。思わず立ち止まって読むと、防犯を呼びかける告知なのだが、とてもそうは受け取れない。
最近うちの家の周辺でも、前カゴに「パトロール中」という紙が貼ってある自転車に乗った女性と何人かすれ違った。決して警察官の自転車じゃない。
監視のベクトルが逆だよ。
街中に監視カメラを増やすよりも、いまの日本の政治の方がよほ危ないのでちゃんと監視しなければならない。
先日、小泉首相が靖国神社に参拝したが、
毎年1回参拝していることを考えれば来年9月の任期切れ直前、
ついに「8月15日強硬参拝」したって不思議ではない。
首相が参拝して、翌日に「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の政治家たち101人(あんたらが本当の『小泉チルドレン』です)が参拝した。で、新聞の世論調査を見ると半分からちょっと超えるぐらいは「参拝支持」。
この国は「みんなで小泉チルドレン」にどんどんなって、明るく元気に「破滅への改革」の道を歩んでいるようだ。
しかし、そんな道を少なくとも僕は「みんなで」歩きたくない、一緒に死にたくはない。
ポケットからの小銭で「追悼」「感謝」「哀悼」「尊い犠牲」とされるより、ダラダラ生きていく方を選ぶ。奴らにだけは殺されたくない。
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綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai
映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
全国ロードショー上映中
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